シャトー・ラトゥールのワインは5大シャトーのなかでも“最も男性的で力強い”と表現されます。
比類なきタンニンの土台と、年月を経て極めて洗練される赤い小果実の確かなアロマ、この構成の厳格さは悪魔的です。そのせいで熟成途中の若い時期にはガチガチとしたタンニンが強い印象があります。しかし、じっくりと熟成をむかえたものは、圧倒されるほどの果実の凝縮感と、きめ細かいエレガントな舌触りは圧巻で世界最高級のワインとしての存在感が際立つのです。
ともあれラトゥールは世界でもっとも凝縮感のある、リッチで、タニックな、フルボディのワインの筆頭です。
熟成し飲み頃になると、人の心をつかんで離さないブーケが生のクルミやなめし革、ブラックカラント、砂利のようなミネラルの香りを漂わせます。成熟した偉大なワインをぜひ味わって頂きたい。
シャトー・ラトゥールは1級シャトーのなかでもヴィンテージに左右されることなく安定して最高級のワインを作り続けていることを評価されています。
これはシャトーの近代化と技術革新、そしてシャトースタッフの絶え間ない努力がこれを実現していることは間違いありません。伝統的な醸造方法を守り続ける一方でいち早くステンレスタンクを導入するなど設備を一新したり、最新のコンピュータによる温度管理の徹底するなど常に発展し続けています。
5大シャトーのなかで最も“晩熟で長命”と言われるシャトー・ラトゥール。50年もの熟成にも耐えうるとされるワイン。若いものはガチガチと硬い印象を受けるかもしれません。しかし、20年30年と熟成することでタンニンの殻が取れ、力強く豊かなコクと上質な深みが出てきます。
ラトゥールを最高の状態で味わうためにぜひ20年以上熟成したものを飲んで頂きたい。それこそ、極上のワイン。世界で名高い1級シャトーの本当の実力、凄みを感じることができるでしょう。
現在のワイン農園のシンボルであるサン・ランベールの塔は、最初は14世紀後半に作られたものと考えられている。塔は名を変えながらも、要塞周辺の土地の名の由来となった。百年戦争時には、この要塞にフランス王に雇われたブルトン人の兵が入れられたが、イングランド軍に占領された。1453年のカスティヨンの戦いの際にイングランドの手から取り戻されたが、フランス王の軍隊により完全に破壊され、当初の塔は現存しない。
1620年代に再建された丸い塔(サン・ランベールの塔)は、実際はハト小屋だったと考えられているが、現在でもワイン農園の偉大なシンボルとなっている。200年を経た今も、この建物は当時の塔の建材を使って建設されたといわれている。
この周辺では14世紀からワインが作られはじめており、中でもラトゥールのワインは早くから認知された。16世紀の終わり近く、周辺の小規模農園がド・ミュレ家により一つに集められた。この地は1670年にルイ14世 (フランス王)|ルイ14世の秘書を務めていたシャバンヌ家に買い取られ、結婚によって1678年、クロゼー家の所有に移った。1695年、アレクサンドル・ド・セギュールがマリー=テレーズ・ド・クロゼーと結婚した際にラトゥールはセギュール家の所有となり、彼の死の直前の1716年にはシャトー・ラフィット・ロートシルトもまた彼の所有となった。
ラトゥールの評判は18世紀初めには広く知れ渡り、イギリス等に向けた輸出市場においてもシャトー・マルゴーやシャトー・オー・ブリオン同様、確固たる地位を築いた。
1755年のニコラ・アレクサンドル・セギュールの死により、ワイン農園は4人の娘に分割相続され、そのうちの3人が1760年にラトゥールを継いだ。ラフィットをお気に入りとしたアレクサンドル時代よりも多くの手入れを得て、ラトゥールはその世紀の後半に品質を向上させ、のちにはトーマス・ジェファーソンやフランスの大臣に気に入られ、1787年にはラ・トゥール・ド・セギュールは第1級ワイン畑に格付けされた。
パリ万博前の1855年のボルドーワインの格付けで、ラトゥールは4つの第1級ワインの一つに選ばれた。これによりラトゥールの評価はさらに高まり、その高値も確実なものとなった。現在のシャトーは1864年に完成したものである。
1963年、地所はついにセギュール家の手を離れ、ド・ボーモンの名を冠せられた。このとき、シャトー・ラトゥールの株式はハーベイズ・オブ・ブリストル社の手に渡った。アンリ・マルタンとジャン=ポール・ガルデールが支配人に起用され、かなりの新機軸を打ち出した。投下資本が研究されて、買収と植樹によりワイン畑が拡張され、酒蔵が増築された。ラトゥールは全工程を最新式に変え、古いオークの発酵タンクをステンレス製の温度制御されたタンクに取り換えた。より若いツルから採れた実から作るセカンド・ワインが生産されるようになり、「偉大なワイン」用のブドウは1759年以来の畑の区画から採れたものだけを使用することに決められた。マルタンとガルデールは、24年の長きにわたり管理顧問を務め、1987年正式に引退した。
1989年、シャトー・ラトゥールはアライド・ライオンズ社に約11億ポンドで売却されたが、1993年、フランソワ・ピノーが自身の会社グループ・アルテミスを通して8億6千ポンドでラトゥールを購入、農園はフランスの所有に戻った。
2008年12月、投資銀行のラザールが農園の売却申し込みを行ったと報道された。『サンデー・タイムズ』誌の予測によれば、利害関係者の一人はワイン界の大物ベルナール・マグレ、俳優ジェラール・ドパルデューとキャロル・ブーケであるという。またこの取引により、第1級に格付けされた1855年ものの1本が、この数十年来で初めてボルドー局にもたらされることになるという。
最高峰ワイン、シャトー・ラトゥールのセカンドラベル。
ラトゥールは2010年もパーカーポイント100点を獲得!
タイプ: | 赤 |
サイズ: | 750ml |
生産地: | フランス > ボルドー |
生産年: | 2010 |
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